所謂、これが訪問介護である。昨今の時節柄も然りで、子育てを終えた主婦がヘルパーの資格を取得して、持ち前の気遣いを活かして働く姿は微笑ましい。老人福祉とひと言で言っても資格はさまざまだろうが、若い世代から年配者まで、多くの方がこの老人福祉の職務にあたっているようだ。
しかし、不思議なことに小規模な訪問介護会社ではヘルパーさんが不足して困っているという。なんと大きな所にばかり登録してしまうというのだ。この小規模施設では、寝たきりの方を支える深夜勤務など、重度の介護ケアを必要とする方もあり、ヘルパーさん不足はさらに深刻さを増している。結局社長自らが飛び回っているのだが、ひとりでできることは限られている。
また昼間の訪問先では、介護ケアサービスへの認識が浅く、来客への接待など、業務外のことを頼まれることもあり、困るとのことだった。
さて相談を受けた私は、まず問題を整理して提案にあたることにした。
- 人材不足の解消
- 訪問介護サービスの認知
- 小さくても大きな力を発揮できる介護サービス会社のアピール
---------- Mission:7 商いあきないアイディアの答え!!----------
一人のケアマネージャーが受けられる案件の数は決まっている。案件数とヘルパーの人数はいいあんばいに整っていないと仕事として成り立たない。そこで大きな訪問介護施設になれば、ケアマネージャーを増やして案件の受入数を増やすことになる。
ここがイタチごっこのはじまりだ。
まずは敵だと意識した大きな訪問介護施設と仲良くなろう。たぶん、お互いのメリットは十分にある筈だ。ここで必要なのは、はっきりした契約だろう。小さい会社にとって一番大切なことは、自分の立ち位置をしっかりアピールしておくことだと言える。これは会社間の話しだけではなく、介護サービスを受ける家族とも同様のことが言えると思います。